八月十五日の満月

NaOKo

2011年08月15日 23:39

戦争が終わって僕らは生まれたー
戦争を知らずに僕らは育ったー

という曲が私が生まれる前に流行った


もはや戦後ではない


そういった首相がいた



今日は戦争が終わって66年が経った日
日本が無条件降伏を受け入れた日であって、戦争が終わった日では無いような気がする

戦闘により生命が脅かされることは無い

でも、まだまだ苦しみ、悲しみ、苦しみを背負っている人はたくさんいる

うちのじいちゃんもそうだった
ほとんど語らないまま墓場まで持っていってしまった
語らない?語れなかったんだと、忘れたかった記憶だったのでは、と思う

昔、探し物をしていてじいちゃんの部屋で古いアルバムを見つけた
初めて見る戦前のじいちゃんの写真

すごく怒られた

今にも先にもあんなに怒られたことは無いって位怒られた


そして、何かのときばあちゃんが言っていた
「じいちゃんは満州に行っていた。戦争が終わる前に引き上げてきたからかえって来れた。でも一緒に言った人は帰って来れなかった人もいた。」(というようなことを言っていた)
中には一緒の村の人もいたそうだ

遺品から出てきた「聞け、わだつみの声」の初版本と満州での戦争証言集の初版本

認知症が進んでからやっと「満州にいた」ということだけは話したがそれ以上はわからない

何があったかは想像することしか出来ない


生前これだけはよく言っていた
「勝てるなんて思っていなかった」

大正12年に生まれ、目が悪かったため、招集がきたのは終戦間近
終戦は宇都宮で

その後、すぐにばあちゃんと結婚して上京した

じいちゃんにとっての戦争とは、青春とはいったい何だったんだろうか

今となってはわからない


昨日はウークイ
満月だった


日付かわって15日の満月

ただ、祈ることしか出来ない


慰めと平安がありますように












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